4月に入っても、会社の設立はまだでした。
「もう少し時間がかかりそうです」
そう聞いても、違和感はありませんでした。
金融庁の認可が必要な業種。
簡単ではないことは、なんとなく想像できたから。
「6月くらいですかね」
そんな空気感がありました。
私は、それを信じていました。
6月。いよいよ、と思った
6月に入り、
「少し進展がありそうです」
そんな話を聞いたとき、私は胸が高鳴りました。
いよいよ会社ができるのかな。
信託事務として本格的に関われるのかな。
専門性のある仕事に戻れる。
あの求人票で見た未来が、
やっと現実になるのかもしれない。
作業がない日もあった
設立準備中ということもあり、
「今日は作業がないのでお休みで大丈夫です」
そんな日もありました。
それでも、給与はきちんと支払われていました。
私はまだ有給も発生していない時期。
それでも誠実に対応してくださっていた。
忙しいんだろうな。
本当に立ち上げで大変なんだろうな。
そう思っていました。
疑う理由は、ひとつもありませんでした。
直接聞いた、「設立できなくなりました」という言葉
ある日、オンラインで時間を取っていただきました。
少し、いつもと空気が違いました。
そして告げられたのが、
「今回の会社設立は、見送ることになりました」
頭が、真っ白になりました。
理解するまで、数秒かかったと思います。
6月に進展があると聞いていた。
もうすぐだと思っていた。
でも、現実は違った。
それでも、最後まで誠実だった
驚いたのは、その後の言葉でした。
「8月末まで契約は残っています。
それまでは契約を切ることはしません」
一緒に働きたかったから本当に残念だ、とも言ってくださいました。
怒りは、不思議と湧きませんでした。
ショックは大きかった。
正直、また振り出しに戻った気持ちもあった。
でも、
誠実だった。
本当に、最後まで。
だからこそ、余計に残念でした。
また、探すのか
小2の壁で正社員を辞めて。
フリーランスを経験して。
やっと見つけたと思った派遣先。
また、探すのか。
正直、少しだけ疲れました。
でも同時に、思いました。
「この派遣会社なら、また探してみよう」
紹介してくれた仕事は本当に良かった。
対応も丁寧だった。
だから私は、
同じ派遣会社で次の仕事を探すことにしました。
期待があったから、痛かった
もし最初から条件が悪かったら。
もし担当者が不誠実だったら。
きっと、こんなに心は揺れなかった。
でも私は本気で、
「ここで落ち着けるかもしれない」
と思っていました。
だから、少しだけ痛かった。
でも、
誰かを恨むような終わり方じゃなかったことが救いでした。
(このあと私は、次の派遣先で1か月で辞めることになります。)
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