「失業保険をもらいながら、しばらくはゆっくりしよう」 そんな淡い期待は、退職後わずか3か月で消し飛びました。
前回お話しした通り、次女の「預かり保育」を維持するためのタイムリミットは3ヶ月。焦りの中でハローワークへ通う私が出会ったのは、**「再就職手当」という制度、そして「オンラインアシスタント」**という新しい働き方でした。
1. 知らなきゃ損?「早く働くほどもらえる」再就職手当の仕組み
会社員を10年以上続けてきたのに、お恥ずかしながら私はこの制度を正しく理解していませんでした。
「失業保険は、最後までもらいきった方が得」だと思い込んでいたのです。しかし、ハローワークの職員さんの説明は逆でした。
「早く再就職が決まれば、お祝い金(再就職手当)が出ますよ」
私の場合、1回目の給付を受ける前という早い段階でしたが、条件を満たせば基本手当の残日数に応じてまとまった金額が支給されるとのこと。 「のんびり給付を待つより、早く動いたほうが経済的にも精神的にもプラスになる」と気づいた瞬間、私のスイッチが入りました。
2. 「正社員に戻る」のが怖かった私の選択
手当をもらうためには「再就職」が必要。でも、小2の壁でボロボロになって辞めたばかりの私にとって、再び「正社員」の椅子に座ることは恐怖でしかありませんでした。
また通勤に往復4時間かけるの?
また子供の体調不良にビクビクしながら謝るの?
また「誰かに迷惑をかけている」と自分を責めるの?
短時間でフルリモートで働く。練馬区で保育の必要性を満たすためには、週20時間の勤務が必要でしたが、その条件をギリギリ満たすリモートメインの仕事、そんな都合の良い仕事は、なかなかありません。焦りながらも、派遣サイトや転職サイトを見て探し続ける毎日。そんな時、ふと目に留まったのが**「オンラインアシスタント」**という働き方。企業のバックオフィス業務(経理、資料作成、メール対応など)を在宅で請け負うスタイルです。
「これなら、これまでのスキルを活かせるし、何より家で働ける」
3. 「フジ子さん」での業務委託と開業届
私が門を叩いたのは、オンラインアシスタントサービス
「フリーランスって、そんなに簡単になれるの?」と不安でしたが、手続きは意外なほどあっさり。
開業届を提出する
業務委託契約を交わす
ハローワークに**「自営開始」**として届け出る
これだけで、私の肩書きは「無職」から「個人事業主」に変わりました。
4. 業務委託でも「再就職手当」はもらえるの?
一番の懸念は、「会社に雇われるわけではない(自営)場合も手当は出るのか?」という点でした。
ドキドキしながら窓口で相談すると、職員さんは慣れた様子で教えてくれました。 「業務委託でも、1年を超えて事業を継続することが証明できれば大丈夫ですよ。証明できる書類が揃ってから提出してもらえれば問題ありません。」
1年間の契約更新を前提とした書類を整え申請した結果、想像以上にまとまった額の再就職手当を受給することができました。あの時の通帳記帳の瞬間、どれほど心が救われたか分かりません。
5. 会社員時代にはなかった「心の軽さ」
フリーランス(オンラインアシスタント)として働き始めて驚いたのは、「通勤がない」ことの圧倒的なメリットです。
子供が急に熱を出しても、スケジュールの調整ができる。
ランドセルが重くて泣く娘を、玄関で「おかえり」と迎えてあげられる。
もちろん、収入の不安定さや責任の重さはあります。でも、正社員か専業主婦かの二択しかなかった私の世界に、「在宅ワーク」というグラデーションが生まれたことは、大きな希望でした。
まとめ:私は「逃げた」のではなかった
小2の壁で正社員を辞めたとき、私はキャリアから脱落した「敗者」だと思っていました。 でも今は違います。私は**「自分と家族に合う働き方を、自分の手で選び取った」**だけなのです。
「再就職手当」という制度を知っていたからこそ、一歩踏み出す勇気が持てました。
次の記事予告
「これで解決!」……と思いきや、フリーランスの世界もそう甘くはありませんでした。 次回は、**「フリーランスの理想と現実、そして派遣という選択肢」**について深掘りします。
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